小学校受験のペーパー問題を開いてみると、こんなに難しいの?と思ったことはありませんか?
実際、5歳児にいきなり入試の問題を解いてもらおうとしても、それは面くらうばかりです!
でも恐れるに足りません。出題される問題の傾向を分類ごとに分けてチェックしていけば、どの分野に力を入れていけばいいかがわかりますよ。
実は、小学校の入学試験はさまざまな形式があり、学校によってペーパー試験が重視される学校もあれば、筆記と実技などの両方の学校、またペーパー試験を完全に行わない学校もあるのです。
では、どのような入学試験の形式があるのかから見ていきましょう。
Contents
1. 小学校入学試験の形式と実施校のタイプ
一口に入学試験といっても、小学校の入学試験はペーパー試験だけでなく行動観察、運動テスト、指示行動、口頭試問、絵画・工作、音楽、親子活動、面接などさまざまあり、その中から複数行われます。
各々の学校ごとに試験の形式や問題の傾向が異なりますが、おおまかには次のように分類できるでしょう。
・ペーパー試験が重視される学校
筑波大学附属小学校
東京学芸大附属小金井小学校
暁星小学校
雙葉小学校
白百合学園小学校
立教女学院小学校
成蹊小学校など
・筆記と実技の両方が重視される学校
東京学芸大附属大泉小学校
東京学芸大附属世田谷小学校
慶應横浜初等部
早稲田実業学校初等部
聖心女学院初等科
横浜雙葉小学校など
・ペーパー試験を行わない学校
お茶の水女子大附属小学校
東京学芸大附属竹早小学校
慶應義塾幼稚舎
立教小学校
青山学院初等部など
この試験の形式は毎年変わることがあるので、受験される際は最新情報を必ずチェックしてくださいね。
ペーパー試験を行わない学校も、行動観察や口頭試問、工作などでそれらの知識を問うものもでてきますから、やはりその内容はしっかり学んでおきたいものです。
では、次にペーパー試験問題の分類についてみてみましょう。
2. ペーパー試験問題の分類
幼児期のふつうの学習プリントの分類は、大まかに「もじ」「かず」「ちえ」と分けられていたりしますが、小学校受験教材ではもっと細かく分類されています。
例えば「記憶」「言語」「推理」「構成」「数量」「知恵」「知識」などです。しかし、教材ごとにその分類方法は異なり、非常に分かりづらいのが現状です。
ここではわかりやすく次のように並べてみました。
「図形」
同図形発見、構成・組み合わせ、重ね図形、切り抜き図形、図形の移動、鏡絵、模写、四方観察、など
「数量・重さ・水かさ」
数を数える・足す・引く・分けるなど、重さ、水かさ、シーソーなど
「言語」
しりとり、音(オン)の理解、数え方、動詞や修飾語の使い方など
「常識その他」
季節、生き物、社会性、昔話、迷路、仲間分け、左右判別など
「記憶」
お話による記憶、絵などによる記憶など
ではどのようにすれば効率的に難関入試問題を攻略できるでしょうか?
それにはまずそれぞれのジャンルでの基礎的な問題を理解することが大切となりますが、加えて難易度の高い問題や要素が混ざった複合問題に慣れていく必要があります。
では、いよいよ実際の問題を解いてみましょう。ここでは分類ごとに並べてみました。
3. 超難問入試問題ランキング30
▼ 図形の問題
出題頻度の高い問題はやはり「図形」の問題です。しかし、「図形」といってもその問題は多岐にわたります。
1) 鏡絵――国府台女子学院小学部・筑波大附属小学校
図形問題の中でもやっかいなのは「鏡絵」の問題ではないでしょうか?
「鏡絵」とは、要するに線対称の図形のことなのですが、「線対称」という言葉は幼児には難しいですね。質問としては「線のところに鏡を置いたら」などの表現になりますが、ときには「折り紙を折ったときに重なる位置」などいくつかの質問の仕方があります。
まず基本になるのは折り紙を折った形です。ちなみに問題文は先生や放送で読み上げられ、生徒は耳で聞いて理解します。
問題: 左の絵を見てください。折り紙を二つに折って、緑の部分を切り取りました。この折り紙を広げてできた模様を右から選んで〇をつけましょう。
(国府台女子学院小学部の類題)
これは折り紙や切り絵などに親しんでいれば理解できる問題と言えるでしょう。左の折り目のところが、開くとちょうど紙の真ん中を貫く点線の位置になりますね。
解答
次の問題は折り曲げる位置が2度目に変わります。また問題の表現は「鏡を置いたら」となります。問題文が複雑なので、口頭で読まれたときにその指示が覚えられるかがひとつのポイントになるでしょう。
問題: 太い赤線のところに鏡を置いたら、〇はどの位置にうつるでしょう。次に二重線の位置に鏡を置くと、今かいた〇はどの位置にくるでしょう。四角の中の例を参考にして、赤い〇でかいてください。
(筑波大附属小学校の類題)
非常に難問ではありますが、基本的な考え方がわかっていれば恐れるに足りません。
解答
2) 構成・組み合わせ――桐光学園小学校・横浜雙葉小学校
「構成・組み合わせ」の問題も出題頻度の高い問題のひとつです。この問題は立体である積み木を構成する組み合わせを探します。
問題: 上の積み木の形になるには下のどれとどれを使いますか?使う積み木に〇をつけましょう。
(桐光学園小学校の類題)
パーツになる積み木は回転していたり横になっている場合がありますので注意しましょう。
解答
次は平面で考える問題で、パーツに分けて数を数えるという数量の要素を取り入れている複合問題です。
問題: 一番左の折り紙は切り抜かれて穴が空いています。次の形がいくつあれば穴がふさがりますか。その数だけ右の四角に〇をかきましょう。
(横浜雙葉小学校の類題)
解答
3) 重ね図形――日本女子大学附属豊明小学校・東京学芸大附属小金井小学校
重ね図形の問題は慣れてしまえばそれほど難しくはないでしょう。透明な紙や板を重ねる場合と普通の透けない紙を重ねる場合とがあります。
問題: 線が書いてある透明な板があります。この2枚を重ねたときに見える形を下から選んで〇をつけましょう。
(日本女子大学附属豊明小学校の類題)
解答
次の問題は透けない紙を重ねた問題です。特にひねった問題ではありませんが、時間制限があり解く速度を問われるときがあります。
問題: いろいろな形が重なっています。下から重なっている順番に矢印が並んでいるものを選んで〇をつけましょう。
(東京学芸大学附属小金井小学校の類題)
これはすべての順番をしっかり認識してから4択の中から選ばなければなりませんね。「上から3番目の形を選ぶなど」の設問の仕方もありますが、それよりは難しい設問となります。
解答
4) 同図形発見――淑徳小学校・桐蔭学園小学部
基本は同じ形を選ぶという「同図形発見」の問題で、出題頻度はとても高い問題です。
問題: 同じ形を選んで〇をつけましょう。形は回転していることがあります。
(淑徳小学校の類題)
図形が回転しているので、位置関係や似た形に注意しましょう。
解答
次の問題はその発展形で、違う形を選ぶ「異図形発見」、そして先ほどと同じ回転という要素が加わりますので難易度が上がります。
問題: 左の形と違う形に〇をつけましょう。いろいろ回転させて考えてみましょう。
(桐蔭学園小学部の類題)
解答
5) 図形の回転――千葉日本大学第一小学校・東京農業大学稲花小学校
図形を一定数回転させてできる形を選びます。基本は一回まわしてできる図形を選びます。
問題: 左の形を右へ一回まわすとどの形になるでしょう。右の中から選んで〇をつけましょう。
(千葉日本大学第一小学校の類題)
解答
徐々に条件を増やしていきます。条件が4つありますと下のように複雑になります。
問題: 矢印の方向に矢印の数だけ回転します。では次の左の形を回転させた後はどの形になるでしょう。その形に〇をつけてください。
(東京農業大学稲花小学校の類題)
ここでは2問だけ載せましたが、実際にはもっと問題の数は多いと思ってください。
解答
6) 四方観察――洗足学園小学校・立教女子学院小学校
ある形を違う方向から見たらどう見えるかという問題です。ふつう次のような立体画面の向きを変えて見ることが多いです。
問題: ネズミが積み木を見た形を右から選んで〇をつけましょう。
(洗足学園小学校の類題)
解答
次の問題は平面で描かれている形なので、逆に難しいですね。
問題: 矢印の向きから見た形を下から選んで〇をつけましょう。
(立教女子学院小学校の類題)
〇や×といった形は線対称の形なので難しくないのですが、△は向きが変わると▽などになるので気をつけたい箇所です。
解答
7) 順番(系列)――東京女学館小学校・慶應義塾横浜初等部
ある形が順番に並んでいます。その規則性を見つける問題です。基本は空欄の穴埋め問題です。
問題: 順番に並んでいますが、抜けているところがあります。赤い矢印のところにはいるものを下から選んで〇をつけましょう。
(東京女学館小学校の類題)
上の問題は、まずいくつの果物があるかを把握しましょう。するとリンゴ、レモン、みかんの3つですから、その並び順を考えます。
下の問題は「かかし」しか出てきませんが、向きが4種類ありますね。上、下、左、右の順で並んでいることが分かれば解くことができます。
解答
次の問題は、規則性はありますが、選択肢が複数あり難易度が上がります。
問題: 女の子が、〇→◇→●→×の順に進んだとき、どのお花のところに行きますか。そのお花に〇をつけましょう。上、下、右、左には進めますが、斜めには進めません。
(慶應義塾横浜初等部の類題)
途中2つの道が選べますが、同じ道につながるのでたどり着く正解は同じです。
解答
▼ 数量の問題
数量の問題の基本は「数を数える」ことです。「積み木の数を数えましょう。」「同じ数のものどうしを線で結びましょう。」という問題が一番簡単なパターンです。そこから派生して振り分ける作業が加わったのが次の問題です。
8) 数の計算――東京学芸大学附属大泉小学校・早稲田実業学校初等部
同じ数のものを見つけたりする数の問題が基本となります。次の問題は数を数える前に見た目でも解ける問題ですね。
問題: イチョウの葉が一番多いものに〇をつけましょう。
(東京学芸大学附属大泉小学校の類題)
解答
次は単に数えるだけでなく、数の操作が入ります。
問題: お皿にクッキーを3枚ずつ入れていきます。クッキーはいくつ足りませんか。その数だけ下の四角に〇をかきましょう。
(早稲田実業学校初等部の類題)
「いくつ余りますか。」という余りを出す問題もあります。そのように考えると割り算の余りを出す問題とも言えます。
解答
9) 数を数える――暁星小学校・湘南白百合学園小学校
すごろく遊びは数を数えて進みますね。これも数を数える問題ですが、難易度はぐっと上がります。
次の問題は問題用紙に進む数が載っているので紙面上でじっくり考えられます。
問題: 猿とカニは矢印の方向にさいころの目の数だけ移動します。すると猿とカニの間のマス目はいくつになりますか?その数だけ下の四角に〇をかきましょう。
(暁星小学校の類題)
下の解答で、移動した場所は緑の〇の位置になります。そして猿とカニの間のマス目を数えます。
解答
次の問題は耳から聞いた数を覚えないとなりません。また、何回か進まないと答えが出ないので難易度は上がります。
問題: ウサギは一度に〇を3つ、亀は2つ進みます。ウサギ、亀の順に進むとウサギが亀に追いつくところはどこでしょう。その〇を赤で塗りましょう。
(湘南白百合学園小学校の類題)
下の解答では、亀を黄色枠の数字、ウサギを水色枠の数字で回数を示しました。ちょうど6回目で追いつきます。難問ですね。
解答
10) 長さ・水かさ――東京都市大学付属小学校・聖心女学院初等科
「数を数える」から発展して、長さや水の量を比べる問題です。まずは長さの問題です。これは「数を数える」の延長と言えるでしょう。
問題: 一番上の四角の中に赤いテープがあります。下の四角の中には短いテープがあります。足すと上のテープと同じ長さになるものを選んで〇をつけましょう。
(東京都市大学付属小学校の類題)
上の目盛りは10ですから、下の選択肢の中で「足して10」になる数を選びます。
解答
次は「水かさ」の問題です。今回は同じ大きさのコップなのでその点では簡単と言えます。しかし、絵の具を入れる「濃度」の要素が入った複合問題なので、「水の量が少ない=色が濃い」ということに気が付かなければなりません。
問題: 5つのコップに水がはいっています。それぞれ同じ量の絵の具を入れました。4番目に濃い色のコップに〇をつけましょう。
(聖心女学院初等科の類題)
絵の具でお絵描きをしたことがあれば、絵の具を少しだけ水に溶けば薄く、たくさん溶けば濃くなる体験をします。その体験と結びつけば解けますね。
上の問題では同じ量の絵の具を入れるので、水が少ない方が濃い色になります。ですから、少ない順から4番目のものを選びます。
解答
11) 数の変化――田園調布雙葉小学校・成蹊小学校
数がある規則によって変化するとき、その規則をみつけて数を操作する問題です。次は比較的単純な操作となります。
問題: 〇の数が矢印の方向に進むと次のように変わります。同じように数が変わるとき、下の〇はいくつになりますか?その数だけ右の四角に〇をかきましょう。
(田園調布雙葉小学校の類題)
ハートを通ると1つ増え、ダイヤを通ると1つ減りますね。
解答
このような問題は足し算か引き算である場合が多いですが、次の問題では色の反転が含まれています。
問題: 下のように青や赤、黄色の筒の中を矢印の方向に通り抜けると数や色が変わります。同じように筒を通り抜けたとき、どれになりますか。〇をつけましょう。
(成蹊小学校の類題)
青の筒を通ると2つ増え、赤い筒を通ると1つ減ります。そして黄色は色が反転します。
上の問題は、青が2つありますから4つ増え、赤が1つですから1つ減ります。つまり数は3増えますから元の3に3を足して6になります。そして黄色で反転した星を選びます。
下の問題は、4つの筒を通ると2から5に増えています。そして色が反転しています。つまり黄色が1つのものであと3つの筒で3増える操作を考えます。すると青い筒が2つで4、赤い筒が1つで1減るものとなります。
解答
▼ 言語の問題
言語の問題は、言葉に関すること全般です。音(オン)に関する問題、しりとりや数え方などがよく出題される問題でしょう。
12) 音(オン)――西武学園文理小学校・白百合学園小学校
(オン)の質問の仕方としては、最初の音(オン)が同じものを選ぶ、最後の音(オン)が同じものを選ぶ、音(オン)の数が同じものを選ぶなどがあります。次の問題は最初の音(オン)が同じものを選ぶという問題の変形です。
問題: 上の四角の絵とはじめの音(オン)が違うものに〇をつけましょう。
(西武学園文理小学校の類題)
「とうもろこし」は「と」で始まっていますから、「と」ではじまらない「かぶとむし」が正解です。
解答
次の問題は発展形で、最初と最後のオンふたつが同じものを選びます。
問題: 左の絵と最初のオンも最後のオンも同じものを右の絵の中から選び、〇をつけましょう。
(白百合学園小学校の類題)
「とけい」ですから「と」で始まり「い」で終わる「となかい」が正解です。次も同じ要領で解きます。
解答
13) しりとり――江戸川学園取手小学校・光塩女学院初等科
しりとりの問題もいろいろな問いの仕方があります。しりとりの順番がわかっていて穴埋めをする次のような問題は比較的簡単です。
問題: 左の上からしりとりをしていきます。空欄にはいるものを線で結びましょう。
(江戸川学園取手小学校の類題)
解答
次の問題は順番を考えていくので発展形と言えるでしょう。
問題: 下の絵のものをしりとりでできるだけ長くつなげましょう。そのとき一番最後になる絵に〇、使わなかった絵に△をつけてください。
(光塩女学院初等科の類題)
うし――しか――かめ――めがね――ねこ――こうもり、と進むと「しまうま」が余ります。
紙面に途中の考えを書き込まず、頭の中だけで組み立てていくのはなかなか難しいですね。正解の〇と△だけが書き込まれた答案がベストと言えるでしょう。
解答
14) さまざまな言葉――国立学園小学校・東洋英和女学院
「言語」の問題はさまざまな形で出題されます。たとえば数え方の問いも多いのですが、ここではまず擬声語・擬音語・擬態語などの問題を取り上げます。
擬声語とは人や動物の声を表す言葉で、例えば「おぎゃーおぎゃー」、「ニャーニャー」など、
擬音語とは自然界の音、例え「ばざあざあ」、「ごろごろ」など、
擬態語とは実際には聞こえない音で、例えば「きらきら」、「ぴかぴか」などです。
問題: 次の絵を見て思いつく、2回続く言葉を言ってみてください。
(国立学園小学校の類題)
解答は、例の言葉に限らず絵に合っている言葉であれば正解とします。
解答
次は、同じオンの「言葉」を使うことばを考えます。同じオンの言葉でもいろいろな意味や使い方がありますね。語彙が豊富かどうかが試されます。
問題: 「きる」という言葉が当てはまらない絵を選んで〇をつけましょう。
(東洋英和女学院の類題)
「きる」という言葉は「着る」や「切る」「伐る」などの意味があります。同じ衣服でも帽子は「着る」とは言わず「かぶる」です。日本語は奥深いですね。
解答
▼ 常識
常識の問題には、生活に関すること、社会性を含むもの、季節や生き物など理科に関することなどさまざまな問題があります。
その中でも、ここでは季節の問題を取り上げました。季節と伝承行事、四季折々の花や樹木とは密接な関係にあります。
15) 季節――カリタス小学校・湘南学園小学校
四季の巡りをまだ数回しか経験していない子どもにとって季節の問題はなかなか難しいものがあります。基礎となるのは、各季節の行事や習慣、気候、植物、食べ物などを把握することです。
次の問題は同じ季節のものを選んでいく問題です。
問題: 左の赤い〇の中にあるものと同じ季節のものを青い〇の中から選び線で結びましょう。同じように緑や黄色の〇からも選び、次々に線を引いていきましょう。
(カリタス小学校の類題)
左の「つくし」は春先の植物ですから、「ひなまつり」「たけのこ」「桃」と選んでいきます。
解答
次の問題は季節を含んだ複合問題です。縦の要素と横の要素は何かを考え、共通するものを捜していきます。
問題: 縦に並んだ絵と横に並んだ絵はそれぞれ同じ仲間です。真ん中にくる絵は何でしょう。その絵を右から選んで〇をつけましょう。
(湘南学園小学校の類題)
縦は夏に見られるもの、横は花の仲間であることがわかれば、両方の要素を含むもの、つまり夏に関連する花「ひまわり」を選べばよいわけですね。
解答
▼ 記憶
ここでは例題は載せませんが、記憶の問題はもっとも重要だと言えます。なぜなら、記憶することが学習の第一歩だからです。小学校受験の問題では主に二つのパターンで出題されます。
ひとつは紙面に描かれている絵などを一定時間最初に提示され覚えます。その絵が伏せられたあとに、今見た絵の内容を問われる問題です。
もうひとつは、お話を聞いてその内容に合ったものを選ぶ問題です。このお話もけっこう長文なので、細部まで覚えることは練習が必要でしょう。
加えて応用編としては、今得た情報をさらに思考を加えて答える問題です。
例えば、「たぬきさんの持っていたキノコとりすさんのもっていたキノコを足すといくつになるでしょう。その数だけ次の四角の中に〇をかきましょう。」といった具合です。
記憶の問題もクリアするには一朝一夕にはいきません。日ごろから遊びや会話の中で取り入れる形で記憶力を伸ばしていきましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ここでは主な問題を取り上げましたが、このほかにも時計などを含む時間・時刻の問題、巧緻性を問う問題など多々の要素の問題があります。
しかし、その問題にはどんな要素が含まれているのか、どんな要素が組み合わさっているのかがわかれば、必ず解けるようになります。これらの問題を幼児期にトライして脳を鍛えておくことは、将来小学校や中学校、それ以降の学習に必ず役に立ちますよ。
脳の柔らかい幼児期に、ぜひ楽しみながら挑戦し、希望の小学校入学を果たしてください!
小学校受験の「難易度」に関する記事はこちら
『小学校受験の難易度は?首都圏私立ランキングトップ10』
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『小学校受験の面接対策を完全攻略!受かるための101の質問と回答』
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『小学校受験の行動観察とは?その対策と有名校の実例32』